田舎のおっさんの日本の進みかた

みんな幸せな国の形を考えたり時事ネタ考察等

靖国神社論、私が想うこと

 靖国神社について、橋下徹氏と百田尚樹氏が応酬し、各陣営に様々な意見が送られている。

 靖国神社については若くして沖縄戦で亡くなったとされている(遺骨が出てきていないのでこの表現です。)私の祖父の兄も祀られており、その方の気持ちを考えると橋下氏の首相と天皇陛下に参拝していただきたいという想いには強く賛同したい。

歴史を紐解く

 しかし、A級戦犯と呼ばれる戦争指導者の分祀を手法とすることは如何なものか?それを考えるためには歴史を紐解く必要がある。

 靖国神社は太平洋戦争以前から存在し、国のために殉じた人間を弔い、奉る施設である。勝ち戦だろうが負け戦だろうが、祀られている人が生前悪行を行おうが善行を積もうがそんなことは関係ない。死んだら皆仏。それが日本人の死生観。

 A級戦犯東京裁判によって定められたが、この東京裁判国際法に則って行われた訳ではない。他に選択肢が無かったとはいえ、日本はそれを受け入れた以上、国際的に無効とは言えないが、せめて国民の間だけでも殉国の士として他の英霊と等しく祀るべきだと思う。戦争を知る世代だった私の祖母は東条英機を憎んでいた。理由は東条が昭和天皇の意向に反して戦争を継続したと思っていたからだ。しかし、一般市民である祖母がなぜそう確信していたかと言えば、それは戦後メディアからの情報をソースにしたとしか思えない。戦犯への憎悪を煽って得をするのは誰かと言えば、それは違法な裁判を正当化させたいGHQ以外は有り得ないと思う。

 天皇陛下と総理を参拝させたい

 橋下氏はこのための手法として分祀を提案しているが、私は別の考えがある。首相の南京追悼式典参加だ。南京事件による民間人への被害は間違いなく有った。これは中国人以外の目撃談がいくつかあるため、間違いないと思う。ただ、被害規模はフィクションだし、原因も中国国民党の軍が民間人の服を着用してゲリラ戦を行う便衣兵による戦闘を行ったからだ。中国共産党としてはこの便衣兵を使った部分を明白にしても当時は国民党支配だったから痛手にはならないはずだ。日本としては、「規模は分からない」としつつ、犠牲者への哀悼の意と平和へのコメント、そして靖国神社参拝の意義と想いを中国で表明する。その上で後日靖国神社へ参拝すればよい。韓国と北朝鮮とは戦争していないので無視で良い。今の世論が後押ししてくれるはずだ。靖国神社の問題は日本と中国のみの問題である。